「かさじぞう」のお話は、子育ての難しかった時代の、辛い思いを抱えて生きている、じいとばあのお話でした。寒かろ、と笠をかぶせる地蔵は、死んだ我が子の姿だったのでしょう。
雀をかわいがるじいさま。ふん、と横をむくばあさま。じいさまの愛の深さと、ばあさまの欲の深さを昔話はりくつをいわず、繰り返しというかたちで鮮やかに伝えます。
A kind old man and his greedy wife pay separate visits to the tongue-cut sparrow and receive as gifts just what they deserve.
かさじぞう
こぶとり