おじいさんが売れなかったかさをしょって山道をひきかえしてくるとおじぞうさんが雪をかぶって立っていました...やさしさあふれる昔話絵本。
かさじぞう
このお話に出てくるおじいさんは、実にやさしい心を持っています。貧しくて、食べるものにも不自由しているのに、大事なかさをお地蔵さまにみんなあげてしまうのですから。そのことを聞いて怒りもせず、「それはよいことをしました」というおばあさんのやさしさもまた、とてつもないものです。このように「かさじぞう」は善意に満ちたお話です。その善意とは、この話を語り継いできた庶民のやさしさに由来するものにちがいありません。
かさじぞう
眠い町
かさじぞう: 日本昔話
雪だらけになって立っている峠のお地蔵さまを見て、気の毒に思った心優しいおじいさんは笠をかぶせて帰りました。その夜...。新しい年を迎える年越のお話、『行事むかしむかし』シリーズです。
お正月をむかえるため、かさを売りに出かけたおじいさん。しかし、大みそかにかさは売れません。その帰り道、おじいさんが六地蔵の前を通り過ぎると「ドス!」と大きな音が......。おじいさんの優しい心が、大みそかに奇跡をよぶ昔話の名作を、擬音や響きの良い言葉を取り入れて再話しました。読む楽しさを実感できる物語の世界を、温もりのある絵がふっくらと豊かにはぐくみます。長く読みつがれる「かさじぞう」ができあがりました。
かさじぞう
じさは正月の買い物に出かけ、六じぞうさまに出会います。寒そうなので、味噌やもち米の代わりにかさを買ってかぶせてやりました。その晩、不思議な声が聞こえてきて...。語りやすく耳で聞いて覚えやすい昔話絵本。