分子細胞生物学
生命を分子・細胞レベルで理解できるようまとめた教科書の改訂版。近年の研究成果を取り入れつつ,エッセンスを解説。〔内容〕細胞と研究法/生体膜/物質輸送/オルガネラと細胞内輸送/シグナル伝達/細胞骨格/細胞の増殖と死/他
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分子細胞生物学: 2018
分子細胞生物学
分子細胞生物学の基準的教科書として世界的に広く使われている「Molecular Cell Biology」の日本語最新版(原著第9版). 監訳者まえがきより本書『分子細胞生物学』は1986年に原書初版本が発刊され,その後4~5年に一度の改訂を重ねてこの第9版となった.本書は生化学から,分子生物学,細胞生物学,生理学,さらに,神経科学,免疫学,がんまでも網羅し,改訂ごとに最先端の内容をも紹介するという,この分野で重量級の基準的教科書としての地位を確立しているといえよう.紙面に制約のある本書のような教科書の改訂作業に際して,執筆者は当該分野における最新の発展を網羅しつつ,他方で基本的な概念や既知の事項をいかに要領よく整理・圧縮して簡略化するかに苦慮しているであろうが,われわれ訳者陣も,いつもながら同様に感じている.最新の発展についての紹介は重要視すべきことであるが,余分な部分を省いても基礎にある細胞生物学的視点が明確に伝わり,読者に細胞生物学の基本概念に注意を向けさせることも重要である.そのために,今回もいくつかの章を並べ替えて研究の過程・展開や概念がより明確になるよう章立てを再編・改訂し,新たな発見や技術の紹介を加えている.
本書では、分子構造とその機能の相関、細胞小器官の動的な性質、細胞の活動と正確な生体高分子合成のための化学エネルギーの使用、細胞と高分子レベルでの単一性と多様性、細胞活動の調節機構、など、基本的な概念を詳しく説明している。各章の末尾に“実験の道すじ”を設け、“人間とのかかわり”をほぼ各章に置いた。図の多くは、“段階を踏む”ことによって、情報を理解しやすい程度の単位に分割している。
分子細胞生物学